人物や動物のポージングと静止画に特化した、3Dソフト、Daz Studioが、3D統合ソフトのBlenderとの連携プラグインを公式に公開しました。
DAZ Stduioの省略されたモデリング機能や、ちゃっちいParticle機能、アニメ機能を補うものとして歓迎となります。これまではモデリングはHexagonを使うのがDAZ Studioのデフォでしたが、Blenderとかでもややこしい変換プロセス抜きにファイルがやり取りできるのは、歓迎というところでしょう。
しかもDAZの公式プラグインで、個人の作者のものではないので、途中でバージョンアップで使えなくなる心配もなく。無償です。
また、一部のDAZ Studio専用モデルなどは、C4D、Maya、Blender、Max、Unrealなどに特化して変換されたものを提供するということです。
DAZユーザーは、大部分がホビーユーザーなので、機能補完のために連携させる上位ソフトも、C4DやMayaといった有償ソフトはちょいとお金が出せなくても、Blenderは無償ですから。
現状は、Dazの3DelightやIrayマテリアルをBlenderのCycleとEeveeコンバートする作業は自動ですが手動での調節がいる。瞳が黒くなるケースが有るのでシェーダー調整が必要。これは他のレンダラーからの自動変換につきものなので、結局は手動変換で調整し直しの手間は省けそうない。
DazとBlenderのスケール(大きさの違い)変換がうまく行かないケースなどがある模様。
そのうち治るでしょうが
Blenderに搭載されている画像化ソフト=レンダラー=EeveeとCycleはmDAZに乗っている、標準レンダラーのIrayや3Deligtとは、シェーダーや、ライト設定のコツなどが異なるので(というか同じDAZ内でも、Irayに匹敵する3Delightのライト設定が、ちょいとできるユーザーはほぼいないでしょう)、そのへんのホビーユーザーがDazのシーンをBlenderに持っていって、Cycleレンダラーの適切なライト設定ができるとはまず思わないので、結局Blenderの画質最低、とかまたソフトウェアのせいにして終わる可能性が高いので、無理にBlenderに持って行く必要は、上級者以外はないというか時間の無駄となる。
また全部の機能がBlenderに読み込めるかは不明。公式対応はGenesis3とGenesis8のみ。他の世代の人体モデルや恐竜や動物などのBlenderへの移行は、どこまでできるか不明。
まあ、無理やりなんでもBlenderに読み込ませてBlenderの中で処理するより、Dazで一通りやって、Dazではできない特殊効果などは、Blenderで作った画像や動画と、あとから動画コンポジットソフト(NukeやAfter Effect, Blenderにも動画コンポジット機能がある)での、コンポジット合成のほうが良い結果になるかもしれません。
Daz to Blender Bridge
https://www.daz3d.com/daz-to-blender-bridge
DAZ Studio公式フォーラム
Introducing the Daz to Blender Bridge & native Blender File Formats
Maya用、Blender用、C4D用、Max用、Unreal用のDAZ Studio連携ツールはオープン企画で無料なので、以下のサイトからもダウンロードできます
当然有償ソフトで、現場市場で支配的なMayaとの連携プラグインも無償で、Daz公式として公開。
Daz to Maya Bridge
https://www.daz3d.com/daz-to-maya-bridge
簡単な解説
DAZ公式フォーラムでの案内
Introducing the Daz to Maya Bridge & native Maya File Formats
https://www.daz3d.com/forums/discussion/comment/5866611/#Comment_5866611
Daz Studioのスケルトン=骨格構造などがMayaに移行するときに変更されて、乳房の骨格がなくなる、尻の動きがMayaに転送したらぎこちないとか、などの話が紹介されています 他にも衣装着せたモデルをMayaに移したら、服しか読み込まないとか
3D CG人物、背景、爆発や霧などの効果は、全部まとめて1セットとして製作するより、別に作ってコンポジットソフトで合成する
一つのソフトで無理に、人体動物、雨雪爆発霧、背景などなど、詰め込んで何から何までそのソフトでまとめて一回でやるより、得意なジャンルに応じてソフトごとに役割を分担させる。