漫画レンダリングの補助画像生成線画抽出ツールLineRender9000 [Daz Studio]3Delightレンダラー専用 より手書き風のイラスト漫画絵を得る材料素材作成ツール

LineRender9000

https://www.daz3d.com/linerender9000

クリックして34653_linerender-9000-user-guide.pdfにアクセス

**類似製品としてDaz では、Camera Magic: ToonyCam Proが売られていましたが、現在は販売終了

LineRender9000は、下の記事で紹介した、Daz Studioの隠しコマンドになっている

3Delightでの輪郭線抽出【Daz Studio】トゥーンレンダリング

3Delightレンダラー(画像化エンジン)の、輪郭抽出機能を拡張するものです *Camera Magic: ToonyCam Proも似たような原理のものだった

Line Render 9000 Teaser

上にあるように、画像編集ソフトでフォトショップのスケッチフィルターなどに比べ、簡単に優れた輪郭抽出ができるわけでもなく、取り出された線は太く、さらに意味不明の画像が何枚か出てくるだけなので、一般の人はこのツールの有効性が理解できなく人気がないのは当然です(さらにDazはIrayレンダラー用にしか製品を出さなくなったので、3Delightレンダラー用のアイテムを買うのに躊躇する)**ただし通常のトゥーンレンダリングの背面法などでは出しにくい、物体がほかの物体にのめりこんでいる部分の線を、Color IDを使って線を出す機能(コンポジット方式)をLineRender9000は持ってい

まあ、使い方としては、これの出す画像を、フォトショップなどの画像編集ソフトのレイヤー合成で、Daz Studioの出したレンダ画像と混ぜ合わせることでよりリアルな、手書き風のイラストや漫画絵を生成するのがこのソフトの役割です

1:このため、画像編集ソフトのレイヤー合成を使わない人には無用の長物 

2:また、輪郭線だけが必要な場合、Daz Studioの隠しコマンドで出せる輪郭抽出ツール(関連記事:3Delightでの輪郭線抽出【Daz Studio】トゥーンレンダリング)と同じようなラインしか出ないので、これを特に買う必要はない

RenderLine9000は、線のレンダリングを行う場合、通常は配置した3DモデルのShaderを全部いじる必要があるのに対し、その役割を持つShaderをカメラに内蔵させることによって、いちいち個別の3DモデルのマテリアルやらShaderの設定をしなくても、

カメラを取り換えるだけで、いろいろな線画などの抽出設定を変えられる製品

輪郭線に関しては、トゥーンシェーダーの知識がなくても、その原理となった原始的なトリック(特撮とかの、現場のアナログでの光学トリック知識を応用したのが3Dソフトの、トゥーンシェーダー)で、簡単に線が出せるし、あるいは隠しコマンドでもできるので(関連記事:3Delightでの輪郭線抽出【Daz Studio】トゥーンレンダリング)、特に必要な機能ではないです。

とりあえず、初期のセットアップにしたがい(使い方はほかの日本語サイトにあるのでそこを参照)LineRender9000で、画像を出力させると*多数のカメラが出てくるが、各種カメラの位置揃えは、基本となるカメラを選択 Ctrl + C そのあと、そのカメラと位置合わせたいほかのカメラを選択 Ctrl + Vで各カメラの位置関係をそろえられる

1の元画像(LineRender9000のレンダリングでは出てこない)に対して、多数の意味不明の画像が出てくる。

(色付きの画像は、Blenderでいうコンポジットノード(古くは「塗り分け法」と呼ばれ、コンピューターが線を出すべき場所を判断しやすいように、部分部分に分かりやすく違った色を指定し、その境目に、コンピューターが輪郭線を作る方法)と同じ理屈で、線を出すための、色情報ColorIDで指定された色を表示)

輪郭線アウトラインに関しては、このLineRender9000では太い線が出るのですが、距離が離れた場所まで線が太いのは、あまり歓迎されない。というわけで、Dazでの場合、アナログ光学トリック方式含め、ほかの方法で輪郭線を出すほうが、多くの場合早くてよい良いことが多いので、LineRender9000が生成した線画は今回無視しますが

意外とレタッチ合成に役立ち、

大事なのは、2にある真っ黒な画像 Fresnel Reflected v.tiff という名前で出てくる

これを、Previewレンダで出したOpenGLでの、いまいちのっぺりしたトゥーンレンダリングの、明暗差の少なさの補正に使います、

OpenGLあるいは3DelightやIrayのToonShaderなどでいくら工夫しても、諧調的には、↓のように、いかにも3Dソフトの「漫画風」画像にしかならないのですが(外皮の皮膚マテリアルの作りこみの要素が大きい)、

上の黒いFresnel Reflected v.tiffの画像と、元画像を、レイヤー合成機能のあるPhotshopやAffinity Photo, Corel Paint Shopなどで、レイヤーとして取り込み、

Fresnel Reflected v.tiffを、レイヤー内で明暗反転(Affinity Photoの場合は、Ctrl + i もしくは、レイヤー → 反転. Photoshopだと、イメージ」→「色調補正」→「階調の反転」もしくはCtrl + i、Photoshop Elementsはメニュー項目がないので、Ctrl + iで、明暗反転となる(テーマやシーンによっては反転させないほうがいい場合もあるが、多くの場合、Fresnel Reflected v.tiffを反転させた方がいい)

以下のように合成し、トーンカーブと彩度をいじくり、レイヤー合成(合成モードは、焼きこみカラーの設定)で出るごみデーターを消しゴムツールで消すと、

いかにも安っぽい3Dのアニメ風画像が、より洗練されたものとなります

ただ、この白黒情報ツールがない、少し画質(というか陰影の付き方)が異なるのでいいのであれば、ほかのレタッチ方法もあり、絶対困るものでもなく、LineRender9000が絶対に必要かといわれると、少し微妙なところはあります

まあ、LineRender9000は、レイヤー合成などでトゥーンレンダリングに仕上げたい人には、明暗マップを作ってくれるので、追加のレタッチ情報素材を追加してくれる便利なツールとも言えますが、

本来の線画を引き出すためのツールとしてだけ考えるなら、あるいは買わなくてもよいツールと、当方は思います。

ColorID=塗分け法(Blenderでいうコンポジットノード)式の、輪郭線を出す方法は、便利なときもあっても、マテリアルMaterial Surfaceが線を出すように都合よくできていないと使えず、場合によってはMaterial Surfaceを自分で手動で、範囲を指定しなおした、新しいSurfaceを作らないといけない と面倒なときがある

本格的な使い方は、付属のマニュアルだけでは全く不十分で、しっかりした使い方動画は、120ドルもする別売り(50ドルくらいが妥当だろ)と、ホビーユーザーには手を出しにくい価格(*日本で解説記事書いてる人たちは、明らかにこの指導動画は見ていないのは、内容を見ればわかるので、買ったけど使い方わかんねーと放棄した人も結構いるだろう 当方も使い方動画はかっておらず、ほかの人から中身の一部教えてもらったw)

Creating Incredible Line Art with Line Render 9000 – Bundle

https://www.daz3d.com/creating-incredible-line-art-with-line-render-9000–bundle

3Delightで、結構時間がかかるのでせっかちな人には向いていない

ただ、のちにDaz Studio内臓Iray用のトゥーンシェーダーOso Toon Shader for Irayを作ったOSO氏は、ColorIDを使った塗分け法を、実現するのに、LineRender 9000の作者からコードを提供してもらえたと感謝していますし、開発の遺産は受け継がれています

Oso Toon Shader for Iray

https://www.daz3d.com/oso-toon-shader-for-iray


2020/03/02 CG World

3DCGで背景を効率的に描こう!  漫画制作で使える3DCGの便利TIPS

https://cgworld.jp/feature/202003-cgw259t1manga.html


モデル

ライセンス表記 (c)Mirai Akari Project

ミライアカリの公式MMDモデルは、常識的な範囲内での改造使用が認められている、Vtuberの公式モデルとしては、キズナアイと並び、使用条件が緩い、珍しめのモデルですが(Vtuber初期にはそういう条件で公式MMDモデルが公開されたのは、ほかにも電脳少女シロとか普通だったが)

商用とか、別人格への改造行為、過激な性行為などの非常識な用途に使うと規約違反になるので注意

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