英国の写真家がNikon Z 28-400mm f/4-8 VRをレビュー、中心部は安定したシャープ:フォーカスブリージングがよく抑えられている

28-400mmという高倍率ズームで、周辺はエクセレントにはなりにくいものの、一昔前のような周辺の像が流れたように崩れた甘さがないので、便利ズームとしては良好な画質

ただ円安のせいで、VRスィッチや、MF-AF切り替えボタン、コントロールボタンもないのに、日本での販売価格が妙に高めなのがネックか?

英国のChristopher Frostさんのレビュー

Nikon Z 28-400mm f/4-8 VR lens review

動画3:19 MFリングはスムーズでリニア反応ノンリニア反応の切り替えができる。一部の人が大騒ぎのフォーカスブリージングはとても良く抑えられている

動画4:45 からニコン4500万画素のZ7でレンズ補正をオンにしてのテストチャート撮影

中心部は28mmが最高で素晴らしく、そこから徐々に400mmにかけてコントラストや中心解像が落ちていくもの、200mm, 400mmでも解像はそこそこ維持して、一眼レフの頃の400mmをカバーするズームレンズの多くより良好な結果 400mmの中心は開放から許せるシャープさだが、絞っても改善しない

周辺は28mmでは結構甘いが、昔の同クラスよりずっと進歩、周辺は一昔のように流れはしないが、ただ絞っても色にじみがでて普通クラスのシャープしかない

どの領域でも周辺は絞っても、まあ許せるくらいのシャープさ

85mmでF6, 200mmでF8と、開放F値の明るさがずいぶん暗くなる

動画7:21 歪曲収差 28mmは樽型収差が大きく 50mmでほぼ皆無、100になると糸巻き収差となり、400mmでまた歪曲収差は皆無となる

周辺減光は28mmと400mm近くで強く出る

動画8:13 最短撮影距離は400mm F8でのまあ良く、一段絞るとさらに締まる 28mmでもマクロ撮影が可能だが、F4でも良い画質。一段絞ると色フリンジが消滅 最短撮影には良いレンズだ

動画8:53 逆光 フレアはデルがコントラストの低下は少なくよいね

動画9:13 ボケは特段褒めることもないが、特段悪いわけでもない

高倍率ズームということで、もっと画質が悪いかと思ったけど、予想を裏切った 周辺の甘さの課題はあるけどね

推薦はできるよ

ということです

米ドル価格ならそんな値上がりしてないけど、円安のせいでこの仕上げと仕様で20万超えかというところが引っかからないなら 日本でも好きな人は買えばいいでしょう

レンズ性能とフォーカスブリージング:ユーザーの不安心理を煽って、無駄金使わせるのがカメラやレンズメーカー

フォーカスブリージングが少ないレンズって、動画で本当に必要なの?【機材の性能項目】

ニコン フルサイズカメラ初の28-400mm高倍率ズームレンズを発売; ボケ質は玉ねぎボケはないもののあまり感心しない

ニコンは、Zマウント用の400mmまでカバーする高倍率ズームを発売予告しましたが、日本での販売価格は22万円近いらしいということ 400mmまでカバーするレンズのため、カメラ内蔵手ぶれ補正では足りないと考えたらしく、レンズには手ブレ補正機能が内蔵

米国では1300ドルほどですので、米国では高いとまでは言えないのですが、日本では22万円前後が予想され、MFーAFスィッチ、VRスィッチがレンズについていないことを考えると、日本では、値段相応の仕様になっていないともいえます。

Hands-On With the Nikon Z 28-400mm f/4-8 VR: One Lens to Cover Them All

Mar 26, 2024

Chris Niccolls

Petapixel

https://petapixel.com/2024/03/26/hands-on-with-the-nikon-z-28-400mm-f-4-8-vr-one-lens-to-cover-them-all/

Unfortunately, bokeh quality is not a strong point of the 28-400mm. No onion rings are present in specular highlights, but there is a curious double ring around the outside.残念ながら、ボケ味は 28-400mm の長所ではありません。 明るいハイライト【光源のボケ】にはオニオンリング【玉ねぎボケ】は存在しませんが、外側の周りに奇妙な二重リング【周辺にエッジが出る】があります。… The out-of-focus backgrounds look chaotic because of this and don’t smoothly transition out of focus as well as they could.このため、焦点が合っていない背景は混沌として見え、スムーズにピントがボケていくことがありません。… The autofocus performance was still accurate up close, and the sharpness was decent.オートフォーカスのパフォーマンスは最短撮影距離まで正確で、【接写時の】シャープネスもまあまあでした。(上記Petapixel記事)

と、高倍率ズームなのでボケ質はいまいち とあります

下の動画5:30からボケが見れる

Nikon’s 28-400mm f/4-8 VR is ONE Lens to Cover Them All!

28mmと400mmのときに、最大撮影倍率が1:3とかなり接写能力が高くなる

交換レンズの接写機能を高める近距離補正方式(フローティング機能)とぼけの関係:全群繰り出しレンズのほうがボケが良いとされる理由

写真レンズのボケを荒くする光学的な要因は、astigmatism非点収差、Comaコマ収差、がよく言われ、画面の周辺で出やすく

レンズの性能MTFチャートでのグラフのズレが大きいと、ボケが荒くなりがちという目安がわかると

いわれていますが、像面湾曲(Field Curvature)も影響していることがあります

光学レンズの最短撮影距離付近の性能を向上されるため近距離補正方式(フローティング機能)を採用しているレンズは珍しくないですが

この機構を採用したレンズは、無限遠近い位置の後ボケを荒くすることもある

まあレンズ設計による弊害が出る場合がある

「第八十四夜 AI Nikkor 35mm F2S」ニコン千一夜

https://www.nikon-image.com/enjoy/life/historynikkor/0084/index.html

近距離補正機構とは、広角レトロフォーカスタイプのレンズで原理的に生じる近距離での像面湾曲や非点収差を補正するためのものだ。この機構を搭載したレンズは、近距離の平面被写体に対して良好な結像性能を持っている。ところが、この近距離撮影のレンズ状態は、近距離の結像性能に特化した性能バランスになっているため、無限遠の被写体(後ボケ)に対しては、像面湾曲や非点収差発生してしまうのである。そのためボケが歪んで、放射状に流れたように映る場合がある。一方全体繰出しのレンズでは、近距離撮影でも無限遠の被写体(後ボケ)に対する平面性能が保たれているため、素直なボケ像が得られるのである。(上記ニコン千一夜記事)

と、近距離に性能のピークを持ってきているため、遠距離になると像面湾曲や非点収差が増えるのが、近距離補正方式を採用したレンズによくあることで、

これが遠距離でのボケを悪化させる原因だとしています

TokinaのFirinやAT-X100が、距離が変化してもボケが荒れないのは、全群繰り出し設計のおかげと言えます

またSamyang 135mm F2 UMCが遠距離でボケが荒くなるのは、フローティング機構=近距離補正方式を採用したレンズだからともいえますね

非点収差やコマ収差は、絞っていくと、改善されることが多いので、通常のレンズは絞りを絞ると二線ボケなどの、荒いボケが改善されますが、中には絞ることでボケが悪化するレンズもあるので、ややこしい

フルサイズ用14mm超広角レンズなのに電子補正無しでも歪曲収差がほぼない驚愕レンズw格安中国製PERGEAR 14mm F2.8

Pergearは最近、ミラーレス用カメラの交換レンズを発売しだした、中国の新興メーカーです

多分他所のメーカーが製造したものを、自社ブランドで売っている商社のような会社で、Meike、Viltroxなど他の中国メーカーの写真関連製品を扱っています

AFが効くような電子機構を持たない、金属製のMFレンズを

ソニーEマウント、ニコンZマウント、キヤノンRFマウント、ライカLマウント用に展開しています

Pergearの自社ブランド製品の性能自体は、あまり大したことはないのですが、

Pergear 14mm F2.8フルフレームレンズSony, Nikon, Canon, Leica カメラ用

https://pergear.co.jp/products/pergear-14mm-f2-8

に関しては、

光学レンズ設計のみで、歪曲収差が殆どないw

F5.6まで絞れば周辺までそこそこ良い画質になる

と、

超広角をたまにしか使わないという人で絞って使うのであれば、あるいは買ってもいいかなくらいのPergearレンズにしては「あたり玉」とも言えるレンズかもしれません

いつものChristopher Frostさんのレビュー ソニーEマウントバージョンでのテスト

Pergear 14mm f/2.8 full-frame lens review with samples

動画1:18 レンズは大きくないが、600gもある 金属製だが、防塵防滴はないね

MFリングはとてもスムーズだ 僕のコピーでは距離指標の調整が多少おかしい でも、ピント合わせは14mm超広角レンズなので【被写界深度=ピントが合っているように見える範囲が広いので厳密なピント合わせをしなくても良い】楽だよ

動画1:47 フォーカスブリージングはとても小さい

動画1:53 絞りリングはクリック付きでとても良い ただし絞り値ごとの間隔がバラバラになってるのはちょいとね F2.8~F4の間は2クリック、F4~F5.6も2クリック、F5.6~8の間も2クリック、その後は一クリックで、一段絞りが変わる仕組みだ

このレンズの良いところは82mmの円形フィルターがつけられるようになってることだね

動画2:35 金属製の取外し可能なフードが付く

動画2:59 4200万画素のSony A7RIIIでチャートテストをしてみよう(*ブログ補注:超広角レンズはチャートの撮影距離が非常に短いので、実写で使う距離での性能の指標とするときは、撮影距離でも性能がゴロゴロ変わるレンズが多いので注意)

カメラ内の電子補正は効かないよ 

中心部は、開放F2.8から優れたシャープな画像 周辺は開放ではゆるいが、像が完全に崩れるほどソフトでもない(*ブログ補注、色収差に起因する色ズレは周辺でも本当に少ないのが、中国メーカーの安物とは言え最新設計といえますね)

周辺はF5.6に絞るととても良くなる

僕の見解では、F2.8でも周辺にこだわらないならまあ使える、F5.6で全域とても良くなる (*ブログ補注、周辺が妙に青いのは、このクラスの超超広角レンズでよくあるい、中心と周辺の色に違いが出るカラーシフト現象だと思われる。広角レンズほど、この中心と周辺の色が違う現象(周辺が青っぽくなる)が出やすい)

このレンズの値段、英国で220ポンドくらい、米国で270ドルくらい、を考えれば、悪い結果ではないね

動画3:34 周辺減光と歪曲収差を見てみよう

超広角レンズではものすごい歪曲収差があるのが普通だが、これ殆どないね

周辺減光は、開放だとものすごくある。F5.6まで行くとそこそこ解消 でもこの低価格の超広角レンズで、ほとんど歪曲収差がないってのはすごいよ

動画4:15 このレンズの残念なところは、最短撮影距離が45センチということだ 最短撮影距離の画質は特に劣化はしない

動画4:27 逆光性能だ でかいゴーストが出て、光源がレンズの外にあると派手になる フードは忘れずにつけよう

動画4:45 コマ収差 わずかにコマ収差があり、F4でも同じだが、F5.6で解消

光芒はF5.6から出でるが、小さくて、期待しないように

動画5:20 このレンズは完璧ではないが、歪曲収差が少なく、そこそこのシャープさがあり、82mmフィルターが付き、すごく安い

悪い点はフレアが出やすいことでフードは必須(ブログ補注:多分ハレ切りも)最短撮影距離が長いことだ

この値段でこの性能という条件で、推薦できるよ

としています。電子補正が使えないMFレンズで、そのため歪曲収差の補正が優先になたので、その代償として周辺の性能がイマイチになったようですね。歪曲収差をほったらかしにして設計したら開放の周辺も優れていたかも?

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絞って使うなら、この価格で歪曲収差ほぼないという、まあ、使えなくもないレンズという感じで

個人的には、星景撮影などしないので14mmなんかまず使わないので、一応一本手持ちで持っておくにはいいかもとは思います 82mm円形フィルターがこの価格のスーパー広角レンズで、つけられるというのは驚き(フィルターが付けられない出目金レンズのほうが、安く作れるから)

レンズ設計だけで、歪曲のほぼない性能を実現した、スーパー超広角レンズとしては、

Nikon 15mm f/5.6 1973-1978

があり、

1978年に発売され、1981年にAi化され、2006年までニコンが作っていた、

AI Nikkor 15mm F3.5S

https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/ai_nikkor_15mm_f35s/

販売終了時点定価は、252,000円

があります

Nikon 15mm f/3.5 NIKKOR AI-s (1978-2006)

Kenrockwell

https://www.kenrockwell.com/nikon/1535.htm

を見ると、Pergearの14mm 2.8と大体性能は似た感じですね、Kenはこのニコン15mmのゴーストやフレアが屋外ではすごいので、特製の巨大自作フードを作ったと書いています

Pergearのほうが新しい分、フィルターもつけられるし、バカ安なので、

過去のニコンよりは性能はいいのかと

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imagenica by Yukoさんのレビューでは、彼女が借りた試作機ではフィルター77mm仕様だったとあり、製品版に、82-77mmステップダウンリングを付けて77mmフィルターが使えたら、これ最高、とは思います

【超広角14mm】フルサイズ14mmで大阪の夜景を数パターン撮ってみた。新発売Pergear14mm f/2.8 Sony α7III 長秒露光 バルブ撮影 光跡

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ジンバルやスタビライザーなしで、ブレのないVlog自撮り動画を撮影する簡単なトリック、安物ライトスタンドを使う【ハリウッド特撮のプロが教える撮影テクニック】Youtuberに学ぶ動画制作

フォーカスブリージングが少ないレンズって、動画で本当に必要なの?【機材の性能項目】

超広角レンズの使いこなし、構図の整理は、色や明暗差を利用することでもできる。フジヤカメラの案内レビューから【撮影テクニックと超広角レンズ】

二型になっても動画AFが改善しなかったサムヤン Samyang AF 50mm F1.4 II FE

2021年末に公表されたSamyang AF 50mm F1.4 II FEは、

AF 50mm F1.4 FE II – Samyang Optics

https://www.samyanglens.com/jp/product/product-view.php?seq=558

先代のSamyang AF 50mm F1.4 FEから、レンズ設計からやり直し、AFモーターも超音波モーターから、動画AF制御に有利なステッピングモーターに変更して登場したサムヤンのソニーEマウント用レンズです

先代は、サムヤンレンズがソニーEマウント用交換レンズを発売した初期のものであり、AFヒット率に課題を残し、30回近く制御ソフト更新を行ったという実験製品みたいなものでした

その二型として登場したSamyang AF 50mm F1.4 II FEは、当然レンズ設計からやり直したので、AF周りの性能が飛躍的にアップしたことが期待されていましたが、

英国のTom Caltonさんが、Sonyの55mm 1.8との比較対決動画では

Samyang 50mm f/1.4 FE II vs Sony Zeiss 55mm f.1.8 FE (Photo & Video Review)

動画2:25 AFは暗いところでも明るいところでも迷いがない こちらに向かってあるいてくる人間も大部分ジャスピンで追従

と写真の撮影では、特にAF周りは問題ないように見える結果を見せた後、

動画2:56から、動画のAF実験がありますが、

ゆっくり歩いてくる人間に、サムヤン50mm FE二型は途中からピントが全く合わなくなる AFモーターの追従性能が良くないんだろうと

歩いてくるペースが早くなると、サムヤン50ミリとソニー55mmはどちらも追従がうまくいかなくなる

と、

動画AFが向上するように、超音波モーターからステッピングモーターに変えたことの効果が、Samyangの50mm F1.4の二型にはまったくない、旧型からさほど進歩していない

ということが指摘されています

SamyangのソニーEマウント用85mm 1.4, 35mm 1.4は、同じ時期にIIとして二型が投入されましたが、旧型の光学系をほぼそのままに、超音波モーターからステッピングモーターに変更したことで、苦手だった動画AFが大幅向上したのに、

Samyang AF 50mm F1.4 II FEは、動画AFがほとんど向上していないことが明らかにされています

動画3:48 写真の人ほど、本来の動画の人より大騒ぎする、フォーカスブリージングはほぼ皆無

動画4:30 このサムヤン50mmは非球面レンズを使っているが、このレンズはその弊害の玉ねぎボケ(オニオンボケ 年輪ボケ)が出ない

逆光性能はSony 55mm 1.8が若干上

動画6:08 チャート撮影では開放では周辺はソニー55mm F1.8のほうがシャープ、サムヤンは周辺はややソフト 中心部は同じくらいのシャープさだが、サムヤンはやや色収差のにじみが出る なおテストチャートで見ると、サムヤンはやや暖色系の発色

同じく英国のChristopher Frostさんの検証

Samyang AF 50mm f/1.4 FE Mark 2 レンズ レビュー (フルサイズ & APS-C)

動画1:47 MFリングはナイスだが、非常に重く レスポンスが非常に遅い(*本ブログ サクッとMFでピントを合わせにくい)

動画1:57 フォーカスブリージングはとても小さい

動画2:03 写真AFは必ずしも正確ではなく、わずかに外すことも時々ある そんなに頻繁ではないけどね

動画2:47 からソニーA7RIII4200万画素機での、カメラのレンズ補正機能オンでのテストでは、開放はF1.4からエクセレントではないけどいい水準

周辺は21世紀2021年発売のレンズからしたら結構甘いですね・良い水準になるにはF5.6まで絞る必要がある

動画5:03 最短撮影距離の開放の性能は良くなく、締まった画像にするにはF2.8まで絞らないといけない

動画6:07 ボケはとてもいい

動画6:21 近距離での軸上色収差は開放絞りで強く、2.8に絞っても目立ち、F5.6まで絞ってようやく収まる

AFはいまいち、実用ではシャープだけどライバルと比べて優位でもない、近接撮影時の画像の甘さなど、ちょいと評価が微妙だが、素晴らしく美しいボケが出るレンズだよとしています

まあ、それでも、開放からシャープと言われたニコンの一眼レフFマウント用AF-S 50mm F1.8G(当方は売却済み)の同じ人のレビュー

Nikon AF-S 50mm f/1.8 G lens review with samples (Full-frame & APS-C)

ニコン4500万画素のZ7でのテストが、

動画3:23あたりから見れますが

中心は、F1.8から良好だが、F4まで絞らないとエクセレントにはならないと、F2で中心がエクセレントになるSamyang 50mm II FEのほうが3倍以上高いだけ性能が高いことはわかりますが、

周辺はF8でようやくそこそこキッチリする(サムヤンはF5.6)

開放のF1.8での最短撮影距離での性能はかなりソフト、F4でしまった画像になる

ボケはこの値段と旧型のレンズ設計を使ったクラスにしては、完璧ではないけどスムーズ

と、

一眼レフ用の安値の50ミリレンズよりは、Samyang 50mm F1.4 II FEは、性能が高くなっていると、言えますが

発売当時の価格が10万近かったことを考えると、いまいちという評価も出ますね

ポートレート距離の撮影では、このレンズのボケの良さで買うというのはありですが、いろんな目的に汎用に使う万能レンズとしては不満が出るかもですね

収差が微妙に残ることでボケの良さに繋がる場合もありますが、そうした色収差やコマ収差がマイナスに作用する星景撮影では、特に選ぶレンズではない

風景は絞るのが普通なので、F8で使う分にはより高いレンズとの差も小さく、好きなら選ぶのもありでしょう ただそれならもっと安いレンズでもいいのが悩ましい

サムヤンレンズを、サムヤン本社以外で、サムヤンの公認で本格的な修理請負するレンズ修理業者は、現在ポーランドにしかなく、近隣の東欧諸国からしか修理を受け付けない状態です・サムヤンレンズを日本で買った場合、ごく軽い修理以外は、新品交換となり、バッタ屋で新品買うより高額になる場合もありえます。

韓国に修理に出す場合、修理品の関税やらの手続きなどがめんどくさいというより、関税免除手続きに税関まで出かけないといけないなど、個人では無理 その辺関税かかってもいいと、韓国まで送ると、韓国と日本で輸入消費税やら、両国で2回取られて、修理総額がものすごく高額になる場合もありえる

タグ: SIGMA 50mm F1.4 DG DN|Art

ソニー新たな標準単焦点レンズSony FE 50mm F1.4 GMを発売:周辺まで開放からシャープ、優れたボケ味と英国のレビュー動画【ソニーEマウント大口径標準レンズ】

ジンバル要らずの動画撮影テクニック【ビデオ撮影ブレ防止のテクニック】ビデオ撮影の手ブレ防止

近距離だとボケが良好なレンズが、遠距離ではややボケが荒くなるという現象の理由【写真交換レンズの基礎】

優れたボケ味だが、外装などのコスト高で価格が高めと微妙なSIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary【アニメフィギュアレンズ性能描写レビュー】The Deviant Review of Sigma Lens

近日発売のSamyang AF 35-150mm F2.0-2.8 FE試作品と、Tamron 35-150mm f/2-2.8との性能比較ビデオが公開【英国での性能比較検証レビュー ソニーEマウント】

タグ: SAMYANG AF 85mmF1.4 FE

Nikon Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDと、タムロン Tamron 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)とのボケ比較(A Comparison of Bokeh Quality)

タムロン150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は比較的接写にも強い望遠ズームですし、ズームレンズにしてはまあボケも多くの状況で乱れないのですが、単焦点のニコンNikon Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDと、ボケ比較(ボケ作例?)をすると、

*Photo by Tamron Lens is WB corrected (B1) Both were shoot by Sony A7S タムロンレンズはやや暖色系の発色なのでホワイトバランスをB1にしてあります

ニコンの2020年に絶版となった、単焦点望遠レンズNikon Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDのほうが、絞りがF4で一段開いた分も有利ですが、やっぱりタムロンはズームレンズなので、こういった込み入った条件の背景だと、ややボケが騒がしいともいえます。まあ二線ボケやボケの縁取りを出さないように、タムロンも粘ってはいますが。

YoutubeのJulia Torottiが小枝に止まる鳥の写真で前後のボケがあれていたサンプルを出しましたが、被写体の前後にこチャこチャしたものがあると、タムロンのこのレンズのボケは、今回の記事のようにイマイチになることもあります。

まあ、シンプルな背景なら、タムロン150-500mmもさほどボケもあれないことも多く、無難なボケで、あまり気にならない感じですけど

実用上のシャープさとかはタムロンでもいいねくらいの水準はあるのですが

というわけでNikon Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDは、望遠マクロレンズとして、売却せず使い潰すことにしました

超音波モーターが壊れると、今後修理不可能の可能性もありますが、このニコンレンズは、絞り連動装置も、MFピントリングも機械連動なので、モーターが壊れたら使えないということもないので、原始的なマウントアダプターで、他社のミラーレスでMFレンズとして使うことは可能なので

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モデルフィギュア

桜島麻衣 1/4 バニーバージョン

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https://www.bing.com/

SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSを接写リングで望遠マクロ:ニコンZ 180-600mm f/5.6-6.3 VRの元となったタムロン150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXDとの比較

海外レビュー記事:ニコン・NIKKOR Z 24-120mm f/4 S【Zレンズに外れなし?神話を検証】歪曲収差補正が、カメラでオフにしても実際は切れないようにしてあるのには注意

英国のChristopher Frostさんが ニコンのミラーレスカメラ用Zマウントの標準ズームレンズをテストしてレビューした動画

Nikon Z 24-120mm f/4 S lens review with samples

動画3:19あたりから、ニコンZ7(4500万画素)でのテストチャート撮影 *カメラ内各種収差補正オン

24mm時の中心部は素晴らしい 周辺はがくんと落ちるが、それなりのシャープさ

動画3:58から、60mm(何して60ミリにしたかは不明) 中心部は開放でも相変わらず素晴らしい とは言っても24mmのときのほうがやや良い 60mmでの周辺は、24mmとは違い、開放F4でも、結構いい

動画4:32 120mm 中心部は開放F4からとてもシャープだ 周辺 周辺はF4からとても良い

動画5:02 カメラ内の収差補正が効かない状態にしての 歪曲補正や周辺減光のテスト(カメラ内の収差補正をOFFにしても、このレンズは、強制的に歪曲収差を補正しているので、それが切れる汎用のRAW現像ソフトを探してくれば元の歪曲収差が見れる)

24mmは結構すごい樽型歪曲収差が出て、周辺減光もかなりあります まあ歪曲補正をかけると隅っこの真っ暗な部分は外に追い出されるので、実用的にはOKでしょう

31ミリでは歪曲がほぼなしの状態となり、120mmでは目立つ糸巻き収差が出ているし、周辺減光もまた強くなる

まあ、現在は歪曲も、周辺減光も、カメラ内で補正の電子収差補正、あるいは画像編集ソフトでの補正が前提のレンズで、ミラーレスカメラ用レンズとしては普通かと。

動画6:00 120mm時の最短撮影距離撮影 開放F4ではややソフト、ベールがかかったような描写 F8まで絞ればとてもいい

動画6:10 広角も望遠もゴーストもフレアーもとても少ない

動画6・23 ボケ質 スムーズさという点で特にベストではないが、特に問題はない 

標準ズームとして、ごく普通の性能というところで、このクラスはもともと最高の性能より、取材とかで無難に写真がとれるレンズの位置づけなので、価格的にも妥協があるのは当然、ソニーやキヤノンと細かい項目を争って点数つけしても意味がなく、無難な常用レンズ

マウントがアルミ(この値段で!)、レンズ内には手ぶれ補正を入れなかったことを考えるとやや割高かな?

まあ、他の人の性能テストの記事も比較のため紹介しましょう

Nikon Z 24-120mm f4 S review

18th January 2022 Written by Thomas Camera Labs

https://www.cameralabs.com/nikon-z-24-120mm-f4-s-review/

VR(手ぶれ補正)は4段近くの効果があるが、3段補正くらいあたりの手ぶれ補正が、妙に効きが悪いというテスト結果が出た(なんかの他のカメラのショックと悪影響が出るのか?)

フォーカスブリージング(Focus Breathing)は3%前後と抑えられている

*https://www.cameralabs.com/nikon-z-24-120mm-f4-s-review/2/

Longitudinal Chromatic Aberration(軸上色収差)

このテストでは、非常に少ないとされてますね。開放F値がF4と暗く、もともと出にくいことと高額な光学レンズをさらに数枚使用したことで、パープルフリンジは目立ちにくいらしい

24mm時にわずかにフォーカスシフト現象が出る

50ミリあたり以上の望遠から、像面湾曲(field curvature)の影響がで始める

歪曲収差は、カメラ内でも補正がオフにできず、RAWで撮影しても、アドビのLightroomでも歪曲補正をオフにすることができず確認できなかった。*その辺をキャンセルできるソフトで、歪曲収差を検証したのが、上のChristopher Frostさんの動画

コマ収差は開放から低い

Bokeh quality ボケにははっきりとした玉ねぎボケ(Onion Ring Bokeh)が見られる。非球面レンズの悪影響は、夜景とか薄暗い場所の光源ボケで目立ちやすい。

Close-up performance 焦点距離120mmのときに撮影倍率が、1:2.4くらいのハーフマクロに迫る撮影ができるが、像面湾曲Field curvatureの影響で、F16まで絞っても周辺のソフトさが消えない まあ、接写能力は、あくまでもおまけですし、中心部はいいので、旅先の花とかの撮影では支障はないでしょう。

フォーカスブリージング(Focus Breathing)はある程度距離が離れていれば、特にこの項目の性能が良くないレンズでも、さほど神経質になる必要はないです。古くからのフォーカスブリージングの大きなレンズでの近接撮影でブリージングを減らすテクニックには、接写リングを噛ませて、ピント位置が無限遠近くで撮影することでした

他のレビュー記事

Nikkor Z 24-120mm F/4 S Lens Review

ephotozone 20 Jan 2022 2:24PM by John Riley

https://www.ephotozine.com/article/nikkor-z-24-120mm-f-4-s-lens-review-35864/performance

目視ではなく、機械での解像測定(Nikon NIKKOR Z 24-120mm f/4 S MTF Charts)では、広角側の性能が良く、望遠側になると中心周辺ともやや落ちるレンズ

Distortion(歪曲収差)は、カメラ内の歪曲収差補正をオフにしても、ほとんどでないとこのレビュー記事ではありますが、上のChriostopher Frostさんが、このレンズはカメラ内で歪曲収差補正をオフにしても強制的に歪曲収差補正がかかるタイプのレンズなので、それを切れるRAW現像ソフトを使うと、広角側で猛烈な樽型収差、望遠で結構な糸巻き収差が出ると報告しています

周辺減光(Vignetting)は、最大で-2.1evと、ソニーのFE 24-105mmよりは出にくいですけど、結局は電子補正で補正する時代ですから。

Nikon 24-120mm f/4 S Lens Review

Tom Hogan

https://www.zsystemuser.com/z-mount-lenses/nikkor-lenses/nikon-z-mount-lens-reviews/nikon-24-120mm-f4-s-lens.html

ボケは、他のズームレンズの望遠域(多分標準系ズームレンズ)と比べれば、ややスムースなボケと言えると思うが、どっちかというとちょっと忙しいボケだね

ということ、Tom Hoganは、手ブレ補正機能(ニコンに限らず各社の手ぶれ補正全て)の弊害として、レンズによっては中間位置のボケがひどく悪化するレンズが有ると良く指摘しますが、このレンズについてはVRの副作用でのボケの悪化については、特に批判はない。

歪曲収差をカメラ内でオフにしても強制的に補正するタイプの、ちょいとちょろまかしがあるのがこのニコンレンズですが、まあ標準ズームとしては無難な性能かと

写真用フィルター マルミ・レトロ ソフトフィルターの検証結果【ソフトフィルターは、装着するレンズの焦点距離でも効果が変化】Soft Filter of Marumi vs Nikon DC lens

映像作家、浅田譲氏が、DHGレトロソフトフィルターの映像表現を、情感溢れる映像で表現してくれました。

「レトロ」「フォギー」「ファンタジー」…ソフトフィルターの違いを紹介!

マルミ光機「DHG ソフト」全製品を徹底研究

2019年4月26日 18:24 デジカメウォッチ

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/marumi/1181609.html

のレビューの中で、

オールドレンズを使ったような、ピントをあえて甘くしたような仕上がりになるのが特徴的で、最近のレンズのカリカリっとしたシャープさとは対照的な味わいが得られます。そうした像の滲みは、遠距離・中距離で感じられやすく、逆に近距離では解像感が損なわれず写るように感じました (上記デジカメウォッチ記事より)

となっている記述について 他の記事(過去記事リンク)で100ミリ望遠を使うとかなり近距離でも解像感がすっ飛んだので、以下を検討

ソフトフィルターのたぐいは、広角レンズになると効き目が低くなり、望遠レンズでは効果が上がる

という原則があるので

一応、フルサイズカメラで簡易テストしてみましたが、上が焦点距離70mm 下が50mm。

70mmと、50mmでのテスト、Marumi DHG Retro SOFT 70mm(above) 50mm()Below

程よくソフトにと使うなら、フルサイズカメラだと、焦点距離70ミリくらい以下のレンズ、できれば標準域50ミリくらいから、広角のレンズにかけて使うと、いい感じになるとわかります(広角レンズになるほど効果が少なくなる)。100ミリ辺りからは、完全にソフトフォーカスレンズみたいな効果が出ます。(フルサイズでの実験なので、APS-Cやセンサーサイズのことなるカメラでは異なる場合もあります)

フルサイズでの試験結果として

焦点距離50mmくらいで使うと、吉住氏の記事にちかい印象の画像が得られる。ただそれでも近距離のものは、くっきり写るわけではない

焦点距離70mmあたりから次第に効果が高くなり始め、ピントのゆるさがはっきり仕出し

焦点距離100ミリあたりではソフトフォーカスレンズ真っ青になる

それ以上の望遠も全く同じ

このマルミのレトロソフトは、標準レンズ、広角レンズで使うと、ちょうどレトロぽいピントがいい塩梅、70mmくらいだと、いい感じのソフトレンズ、望遠レンズで使うと、ソフトフォーカスレンズ真っ青という感じで理解するといいかと。

ソフトフォーカスレンズのように絞りを絞って、ソフトさを消すことができないので、

望遠レンズ用に、もっと効果が低いものがあればいいかも

*類似の効果のあるフィルターは、TiffenのSoft FXがややにているといえるかも。

DCリングをR側に回すことによって、ソフトフォーカスレンズになるNikon AI AF 135mm F2D DCとマルミのレトロソフトフィルターの比較

一番上、フィルターなし DCリング0位置、絞りF4

二番目 フィルターなし、 DCリング位置 5.6 絞りF4

三番目 フィルターなし、 DCリング位置MAX 表記なしのマックスまで 絞りF4

4番目 フィルターなし、DCリング位置ゼロ=0 絞りF4

DC Ring Effects and Marumi DHG Retro Soft Filter

135mmレンズでフルサイズだと、ニコンのDCリング5.6+絞り4にした時よりもソフトフォーカスは抑えられていますが

フルサイズでは、100mmくらいから以上のレンズでは、もう少し効果の低いフィルターがほしいといったところ、

逆に広角系レンズだと、程よくソフトになるフィルターですね。

フィギュア撮影のコツ

https://stockmoneyphoto.wordpress.com/category/%e6%92%ae%e5%bd%b1%e6%8a%80%e8%a1%93%e8%ac%9b%e5%ba%a7/%e3%83%95%e3%82%a3%e3%82%ae%e3%83%a5%e3%82%a2%e6%92%ae%e5%bd%b1%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%84/

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ニコン・Fマウントテレコンバーターと、ケンコーテレプラスPro300のと差のレビュー【2倍テレコンバーター対決比較実験】

が、ephotozineで昔行われていました

当方は、ケンコーテレプラスPro300 2Xは昔持っていましたが売却しています

Nikon TC-20E III Teleconverter V Kenko Teleplus PRO300 2x DGX Review NikonTC-20EIIIテレコンバーターと、Kenko テレプラス PRO3002xDGXの対決レビュー

  • Reviews /
  • Nikon TC-20E III Teleconverter V Kenko Teleplus PRO300 2x DGX Review

Daniel Bell compares 2x converters from Nikon and Kenko at two ends of the price scale. 19 Oct 2010 9:21AM by Daniel Bell| Nikon v Kenko 2x teleconverter comparison test in Convertors and Other Adaptors

https://www.ephotozine.com/article/nikon-tc-20e-iii-teleconverter-v-kenko-teleplus-pro300-2x-dgx–review-14748

で行われています

サンプル画像のサムネイルを拡大すれば、テスト結果を拡大画面で見れますが、テレプラスPro300より、ニコンのTC-20E IIIが明らかに一枚上ですが、エッジの切れる画像は双方とも、絞っても難しい まあ、2倍テレコンなんてそんなものと思えば、両方とも積極的に使うほどでもないという結果が出ます *Kenkoはその後 Teleplus HD Proという新型を出し、2倍のものは40%性能アップということですから、多少は締りがよく見えるかも?

ただ、ケンコーのテレプラスは、描写の甘めのレンズに装着して、開放絞り付近の球面収差を増やし(=球面収差の性能を落とし)、その効果でなんちゃってソフトフォーカスレンズ(ソフトフォーカスフィルターより、ソフトフォーカスレンズに近い画質が得られる)に変身させるという裏技もあるので、そういうちょいとひねくれた使い方には、ニコンのテレコンより向いていたりします。

手持ちのレンズを、テレコンを噛ませてソフトフォーカスレンズにするという技は、昔から知られています。この場合あまり性能が良くないテレコンのほうが向いてるw

Nikon Ai AF 80-200mm 2.8D +ケンコー TelePlus Pro 300 1.4Xの使用で目立つ軸上色収差起因のカラーフリンジの補正【Affinity Photo】 テレコンと画質劣化

2021年に生産が終了した、Nikon Ai AF 80-200mm 2.8D <NEW>は、最短撮影距離で開放絞り、遠くの風景を絞り開放F2.8での撮影とか、古い設計のズームレンズの弱点をわざわざ探し出す、意地悪いな使い方をしないなら、長年売られていただけのことはあるズームレンズですが、

もともとは、アナログ銀塩フィルムカメラ向けに開発されたレンズで、デジタルカメラでの検証はなされていないので、

アナログフィルムカメラで撮影すると、コントラストが高く出るのに、デジタルではややコントラストが低めになったり、描写特性がやや変わり、

さらに

軸上色収差の悪影響を受けやすい、デジタルカメラでは、軸上色収差が主原因の紫、黄色や、緑、あるいは黄緑のカラーフリンジがでることがあります(必ずしもレンズの色収差だけが理由となるとか限りませんし、大部分の写真用レンズはなんちゃってアポクロマート設計なので、絶対でないレンズは殆どない、最新のレンズほど目立たなくなっていますけど)

軸上色収差が原因のカラーフリンジは、前側が、紫色のパープルフリンジ、後ろ側がグリーンや黄色のフリンジとしてでます

この現象は、多くの場合、色収差を拡大する、テレコンバーターをつけることでさらに目立ちやすくなるのですが、

最近は画像編集ソフトの発達もあり、撮影後の修正レタッチでうまく消せる場合もあります.最近のミラーレスカメラ用の交換レンズは、カメラ内部で積極的に電子デジタル色収差補正などやっているので、性能が高く見える場合もあります。同じように、こうした古めの一眼レフ用交換レンズでも、撮影後に電子補正をかけてやれば、結構使えたりするわけです。

古めの写真用交換レンズをデジタル収差補正で蘇らせる

紫色のパープルフリンジは、割と初心者でも除去できるのですが、緑や黄色のフリンジは結構コツがいるので、除去の作業に慣れるまで時間がかかったり、場合によっては若干残る場合もあります。*画像編集ソフトによってはフリンジの除去があまりうまくいかないものもあります。

上は、Nikon AI AF 80-200mm 2.8D <New>にKenkoのTeleplus Pro300 DGX 1.4Xをつけて合成280mmのホウエンで撮影した例ですが、肩と髪の毛に、薄っすらとした黄緑色の帯のようなフリンジがまとわりついているのがわかります。

Affinity Photoでの補正方法は、画面上のプルダウンメニューから、フィルター→カラー→フリンジ除去を選び、

そうすると、下のメニューが画面に出てきます

消したい色のフリンジのある部分をマウスで左クリックします

カラーのフリンジのところが黄緑色に選択されましたが、この設定では、黄色の色にじみのフリンジが取れていないので設定を変えてみましょう*「補色色相も削除」はうまくいかないこともあるので、必要がないならアンチェックのママにしましょう

今回は以下のように設定します

まあ、こんなもんでいいと思いますので、いいと思ったら、右下の「適応」をマウスで左クリックします

髪の毛の部分に若干フリンジっぽいのが残りますが、あまりしつこくフリンジを取ろうとすると、他の部分の色に影響がある場合もあるので、このくらいは残しておくことにします。

同じ要領で、紫色のパープルフリンジのある箇所があれば、フリンジ除去をもう一度行います

まあ、除去の方法は上と同じ作業なので、説明は抜きますが、この写真では。頭の上にパープルフリンジがでています

以下がテレコン使用で撮影したものと、色収差起因のパープルフリンジ、イエローグリーン補正レタッチ後の画像

Nikon Ai AF 80-200mm F2.8D + Kenko Teleplus Pro300 DGX 1.4 280mm F7.1

テレコン装着で悪化する収差は、軸上色収差の他にも

倍率色収差(ニコンのカメラだと、電子補正データーがなくても、倍率色収差を自動的に検知して補正する機能がD3,D300以降の機種にはある)

歪曲収差(テレコンが打ち消してかえって補正される場合もある)

周辺の解像(高いテレコンほど収差の落ち込みが少ない。ケンコーのテレコンは周辺の落ち込みがやや大きい=やすいから)

球面収差の増大によるフレアー増加のため、コントラスト再現性の悪化(画像に締まりがなくなるが、上のようにもともとプラ製の人形のようなものの場合、人形ぽさを打ち消す効果もあるので、ソフトフォーカスレンズの焦点距離を伸ばしたり、元のレンズの階調を軟調にしたりしたい場合は、テレコンはうまく働く。実際古めのレンズをソフトフォーカスレンズに転用するためのテレコン利用というのは昔からテクニックとしてある。ニコン Ai AF 80-200mm 2.8Dは近距離の描写が甘くなるので、ケンコーのテレコンをかませると、近距離では程よいソフトフォーカスレンズとしても使える)

ボケ質はテレコンをつけると、コマ収差が増大し、より荒れることもあるが、うまい具合に球面収差が増大して、ボケが良好になる場合もある(この原理を利用して、テレコンを自作ソフトフォーカスレンズに利用するのも基本テクニックとして知られている)

それとケンコーのテレプラスの話だが、レンズが出張っていない構造上、内部の反射を増やしやすいので、反射光の悪影響でカメラの露出計が1段弱露出オーバーになりやすい

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テレコンバーターを利用するときの画質劣化【テレコンと画質劣化の目安考察】

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